もうすぐ2021年になりますね。
1月のヘリオセントリック黄緯です。
データ元は、暦象年表 - 国立天文台暦計算室
1/16に金星南ノード、1/24に水星北ノード通過です。
1月のヘリオセントリック黄経
サインについてはいったん保留にして、近・遠日点と、アスペクトの合・180度・90度についてチェックしました。合は線が交差するのでわかりやすいのですが、180度と90度は見落としがあるかもしれません。
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さて、少し考えてみましょう。ヘリオセントリックでのサインをどうするのか問題、です。
自転と公転を使ったシステム
いつも使っているのは地球春分点を使ったトロピカルの12区分です。
自転と公転の交差点を基準点に使うというのは、ナイスアイデア!だと私は思っています。地球の自転と公転のそれぞれが生かされているからです。地球がクルクル、グルグルと回った甲斐があるというものです。
地球が使う分には全然これでいいと思います。地球中心、ジオセントリックということです。他の惑星についても、単の惑星レベルであれば、この春分点トロピカルシステムでいいと思います。
ヘリオセントリックチャートでも、「地球で使う、地球意識レベルでのヘリオセントリック」なら、地球の春分点を使ってもいいような気もします。
しかし本来、ヘリオセントリックは太陽意識で使うものなのではないか?またはせめて全惑星意識で使うのがいいのではないか?と思うわけです。その場合に、地球の春分点に起点の役割を負わせるのは、ちょっと荷が重すぎるように思います。
中心が持ち込むものと、周辺が持ち込むものを区別しよう。
中心の地球(または他の惑星)は、自分の周りに12種類の反射板を配置し、その手前を惑星や太陽や月が移動します。同じ惑星を見るとしても、背後の反射板が変われば、中心にある地球の感じ方は変わります。これは見る側が持ち込む設定です。
また、移動していく惑星の側も、軌道の位置によって、黄緯が上下したり、太陽との距離が変化します。これにより、性質や、傾向、意欲の度合いに波が生まれると考えられます。これは見られる側が持ちこむ設定です。
太陽が中心になったときに持ち込む設定はなにか?
太陽が見る側になったとき、地球や他の惑星の自転を設定に持ち込むとは考えにくい。
太陽が中心なら、太陽の自転を持ち込むのが自然でしょう。しかし太陽の赤道座標なんていうのは聞いたことがないですし、私には作り出せそうにありません。(賢い人なら、座標変換とかして作り出せるのかもしれないですが。)太陽の赤道面と惑星らの公転面はぴったり一致はしませんが、ほぼ同じと言ってもいいようですので、太陽の赤道面の、代理の、代理、みたいな感じで、黄道(地球の公転軌道)は使えそうです。黄道ならば既に座標があります。
自転を考えたなら、次は公転する太陽を考えますか?銀河中心を公転する太陽。
ずっと思っていたことですが、もう銀河座標使っちゃいますか?
銀河赤道を基準にして、惑星を銀経座標で読む。銀河赤道に対して黄道は60度ぐらい傾いているそうですから、惑星の銀緯上下幅は±60度にもなります。ウィキペディアの銀河系の項には、こんな絵がありましたが(銀河系 - Wikipedia)、これは既に、太陽を中心にして12分割されています。12サインもこれでいいんじゃないか?という気もしてきます。
松村先生のnote記事のこと。
松村先生は、下記のnote有料記事の中で、
サビアンシンボルでアカシックリーディングする(7)20201227|matsumura31|note
>自分に関係した恒星が判明したら、それを春分点、牡羊座の0度にすればいい。
と書かれていました。
これもいいように思います。銀河系中心よりは身近かもしれません。銀河系中心の場合は、恒星太陽と銀河中心という階層差を使いましたが、この場合は、下向きの恒星と下を向いていない恒星(星雲界の一員としての恒星)という階層差を使うことになると思います。
これと同様のことを惑星レベルで行うとしたら、月を従えた下向きの惑星Aと、別の惑星Bを考えて、Bの位置をAの円軌道上の×印にする、ということになると思います。(この×印設定には、太陽の要素が含まれていないことに注意が必要です。惑星同士の関係です。)そのように考えると、AにとってBはどれだけ重要な役割を持った惑星なんですか?ということです。もしAが地球であれば、どの惑星をBに選ぶのか?一つの惑星を選べるのか?
そういう視点で、太陽はどの恒星をBとして選ぶか?を考えたとき、私はただ一つの恒星を基準にするというのは、ちょっと考えにくいですね。複数になりそうな気がします。
人によって選ぶ恒星も違ってくると思いますが、集団で、有名な恒星幾つかにまとまりそうな気もします。
見られる側が持ちこむ設定として、近日点・遠日点、緯度の上下
中心の側が持ち込む設定の話をしてきました。次は、周辺の側、太陽から見られるものたちが持ち込む設定についても考えましょう。
太陽が見るのは、自分よりも下階層の惑星、自分と同階層の恒星、自分より上階層であろう銀河系中心や他の銀河となります。
惑星の場合、太陽との距離や移動速度から、惑星自身が持つテンションや、エネルギーの変化を考えてみてはどうでしょうか。太陽に近くにある惑星は元気がいいのではないか?(元気があり過ぎて躁状態かもしれない?)と考えるのは単純かもしれませんが、単純にそれでもいいのかもしれません。
惑星の緯度の違いは、基準面に対して北側か南側かを、もう少し強調して考えてもいいかもしれません。黄道座標では黄緯の違いがほとんどありませんでしたが、銀河座標を使うとなれば銀緯の変化はとても大きくなるので、緯度変化についてもっと取り上げなければならないでしょう。
恒星については、ちょっと個人の人間の時間単位は超えていますし、集団としての人類の時間単位ですら超えていると思いますので、恒星自身の変化というのはなかなか考えにくいのですが、もちろん恒星たちも銀河系を公転しているなら、それに伴う自身の変化もあると思います。太陽が公転一周するのに2億5千万年ぐらいかかるらしいので、そうすると地球は恐竜がいた中生代ぐらいになりますね。そのぐらいのスパンで恒星のノリは変化するのかもしれません。
でも、今月のヘリオセントリック、なんて話の時には、恒星は恒常でいいんじゃないかと思います。
惑星の近日点・遠日点を、もう少し詳しく
以前にも近日点のことを書きました(近日点を1の起点にしてみたらどうだろう?の試作 - アホウドリ天文台)。ただ、12分割はちょっと煩雑すぎたように思います。
これは、見られる側が持ち込む設定になりますから、もう少し簡略でもいいのではないか?そこで、近日点と遠日点とその間の中点で軌道を四分割してはどうか、という提案です。惑星はその位置によって4つの傾向がある、と考えてはどうでしょうか。下図では物理的性質だけ書きましたが、これに意味を付加するなら、例えば、
左側:明、熱、躁
右側:暗、冷、鬱
上側:盛り上がり、焦り、期待、やる気
下側、落ち着き、ゆったり、休暇、退避
なんていうことが挙げられるかもしれません。ざっと考えてみた感じです。
具体的なところで、中点の座標ですが、計算が面倒なので、近日点と遠日点の90度の位置としておきます。実際の軌道はこれほど楕円ではないので、差もこれほど大きくはないと思います。
新たに使おうとしているシートのこと
近日点・遠日点がわかりやすくなるように、シートを作り直してみました。
内側のカラフルな部分にそれぞれの惑星を配置します。一番外側が冥王星、一番内側が水星です。遠近の差を色のグラデーションで表してあります。白△が近日点、黒▲が遠日点です。
外側の灰色の部分には、通常のヘリオセントリックのように惑星を並べます。黄経座標です。
このさらに外側に、銀経の輪をつけても面白いかもしれません。惑星の座標を銀経に直して、配置し直すわけです。ジオセントリックでは、天の赤道に対して黄道が南から北へ上がる交点を春分点としました。これを真似すれば、黄道に対して銀河赤道が南から北へ上がる交点を新たな春分点としてもいいでしょう。この交点は、黄道の黄経270度のあたりと銀河赤道の銀系6.4度のあたりとなります。ここから30度ずつ銀経を分割すれば、新たな12サインが作れます。
この銀経の輪についてはもう少し時間をかけて考えてみたいので、今回はやりません。
端の壁がないと中心もぼける?
以下では、ヘリオセントリックの周りに置く12サインが無い状態で、チャート読みをしてみたのですが、端の壁がないと、中心もぼけますね。惑星だけバラっと置かれて、それぞれの関係性はあるものの、統制が取れていない感じがします。味の薄いカレーみたいです。「これ、カレー?シチュー?豚汁?」
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2021/01/03の地球近日点について取り上げてみます。
Stargazerのセントリックチャートによる、ヘリオセントリックホロスコープ。
近日点・遠日点シートに置き直したもの。
1年に1度の地球近日点です。地球的には春分点と同レベルで取り上げられてもいいポイントかもしれません。
火星とは36度、つまり十角形の角度です。1~9までをまとめて、外へプレゼンする、10はそんな数だったかな。火星はちょうど近→遠の中点です。中庸、平衡、秋分の雰囲気に近いかもしれません。(それでいうと近日点は夏至っぽい。)太陽からのエネルギーMAXな地球と、中庸にある火星。
ハウスサビアン的に地球を0度として左回りに数えると、火星は324.17度の位置です。サビアンシンボルでは、水瓶座25度[右の羽がより完全に形成されている蝶]、水瓶座の完成度数ですね。
夏至っぽい地球なので、地球を90度として数えれば、火星は牡牛座25度[大きく手入れの行き届いた公共の公園]です。どちらもピシッと整っている印象。地球は火星をそのように見ているようです。
天王星と地球は60度です。天王星は遠日点を過ぎて、中点との間ぐらい。遠くて寒い地点から、だんだん暖かくなってきたあたりでしょうか。そろそろ太陽と仕事をしてやってもいいかな、なんて思い始めているかもしれません。60度で地球にも協力的。
地球0度とすると、天王星は297.42度でやぎ座28度[大きな養鶏場]です。地球を90度とすれば、おひつじ座28度[落胆させられた大聴衆]です。鶏も聴衆も多数で多種ありそうですが、皆が同じ反応をしそうなサビアンです。
遠近でいえば、水星も天王星とじような位置(遠日点を過ぎて中点との間)ですが、アスペクトでは水星と天王星は90度です。この水星は地球とはゆるく150度で、いまいち噛み合わせはよろしくない。修正がいるかもしれません。
地球近日点なので、地球メインで読んでみました。あいかわらず具体性が無くてすみません。
土星木星の合は、どちらも遠日点を越えて加速中ですが、土星はまだ中点前、木星は中点後です。木星はこれからどんどん加速ですね。勢いよく広がりそうです。
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2021/01/29の水星近日点のほう。
1/3から1か月も経っていないので、たいして変化はありません。水星は速いですね。まさに他の惑星をつなぐメッセンジャーという感じです。
今回の近日点では火星と合なので、太陽パワーと一緒に火星のメッセージも持って一周回ってくれそうです。火星のメッセージ?なんでしょうね。黄経でいうと、オリオン座のベラトリクス、エルナトが近いです。銀経だと、アルデバラン、エルナトあたりになります。
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1/18に火星がドからレに上がりました。木星~天王星は相変わらずド、海王星と冥王星も相変わらずシですから、しばらくシ・ド・レの三音が入った和音が続きますよ。