6月の黄緯グラフ
5月の概況で書き忘れていましたが、5/31に水星が南側へのノード通過です。
その後6/1~4に水星のパラレルが続きます。
遠日点付近の水星はゆっくりと南下し、6/30に黄緯最南となります。
6月の黄経グラフ
6/10に水星が遠日点、6/12に金星が近日点です。
6/23は水星-冥王星の合と金星-火星の合が同日に起こります。
いくつかピックアップしてみましょう。
6/11のヘリオセントリックチャート
水星は遠日点、金星は近日点の近くですが、他の惑星はどうなっているでしょうか?ペリアプ四分円シートを使ってみます。
地球と火星も遠日点に近づいています。
水星、地球、火星、これらは冷めていて、ゆっくりと進んでいます。
いっぽう金星は、熱くて速い。
この熱い金星は、まだ冷え気味の土星とオポジションで、
冷めた火星のほうは、だんだん温まってきている木星とオポジションです。
バランスを取っている感じもしますね。
冷え冷えな水星と地球の合は、冥王星と36度(十角形)、木星と60度(六角形)、海王星と90度(四角形)、天王星と約144度(五角形)です。これらの惑星との関係を取りながら、遠地点付近でじっくりと、自己を顧みているのかもしれません。
もうひとつピックアップ。
6/23のヘリオセントリックチャート
水星と冥王星の合、金星と火星の合です。
地球では夏至に入ったところです。
太陽から見て、地球の方向のあたりに銀河中心があります。
銀河中心方向をヘリオセントリックの1ハウス起点に用いるのも、一つの方式ではないかと私は思っています。恒星が一番混みあっている中心方向を自我感覚の始まりとするということです。広がる向きではなく、中心へ凝縮する向きです。この銀河中心とほぼ180度の反対側にベテルギウスがあるというのも面白いところだと思います。
銀河中心の黄経は267度あたりです。この黄経267度をスタート点(♈0度)としたときの、6/23の各惑星の位置を再計算してみましょう。(惑星の黄経は6/23 0時の暦象年表の値を使用)
おひつじ座初期、銀河中心から出てきたばかりの地球を、金星と火星が射手座からの120度で盛り上げている(煽っている?)感じがします。
冥王星と水星はおひつじ座の終わりあたりです。冥王星は1年後ぐらいにおうし座に入ります。銀河中心を基準にした太陽系の体に冥王星が下りていく、ということになるんだろうか?その準備の最終段階と言えそうです。
天王星と土星はだんだん正確なスクエアに近づいています。この銀河中心を基準にしたヘリオセントリックでは、天王星がしし座、土星がおうし座になります。土星の土の枠組みを、天王星の火が壊しにかかっている。
ここで、ジオセントリックチャートでは、天王星がおうし座で、土星がみずがめ座にあったことを思い出してみてください。ジオのトリトコスモスでは、土星の風の枠組みを、土の天王星が壊していました。
ヘリオセントリックでの起点を変えたことで、サインもがらっと変わってしまいますね。
ジオセントリックでは、ある意味、地球春分点を起点に使うべきであるという西洋占星術の習わしに従っていればよかったわけですが、ヘリオセントリックにおいてその態度は不可であると私は思います。自らが納得する基準を自らで決めるところからが始まりです。基準として銀河中心を使うのも、どれかの恒星を使うのも、どれかの惑星を使うのも、ジオと同じ地球春分点を使うのも、それぞれに一理あるのですから。どれが正しくてどれが間違いだというのはないのです。
もちろん、ジオセントリックを使う場合も、春分点について改めて再考してみることは大事だと思います。「そういうものだから」と考えもせずに使っていないでしょうか(私はそうでした)。なぜ春分点を基準にしているのか?という問いに答えられるでしょうか(私は・・・どうだろう、ちょっと自信がない)。
私がヘリオセントリックをメインに読んでいるのは、ジオセントリックのほうが複雑で難しく感じるから、という理由もあります。ジオセントリックでは、地球の自転の影響について強く考慮しなければなりませんが、ヘリオセントリックでは自転について考えなくてもいいわけです。
もうひとつ面白いなと思っているのは、天王星と海王星の関係です。角度としては50度で、51.4度のセプタイル(七角形)に近いと言えば近いです。
先ほどのペリアプ四分円では、天王星は海王星の近日点に乗っていて、海王星は天王星の遠日点に乗っています。動きの遅いトランスサタニアンですから、この状態はしばらく続きます。
この銀河中心基準としたサビアンでは、海王星はふたご座の結晶化度数「パームの枝を刈る男」です。ぼやーんと輪郭のないような海王星が、余分な枝を刈りこんでいます。一方で天王星はしし座のピーク15度「山車」で、辺り構わずまき散らしているようです。なんとなく互いの得意を交換しているふうでもあります。
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水星がぐいぐいと低音へ下がっていきます。
一方金星は高音側へ、6/20~は金星の最高音のソの音です。
6/20~22は、下からドシドミソの和音で、若干シが不協ですが、19までの不協に比べれば解決した感が強いです。